昼間は春めいているのに、太陽が沈んだ途端に肌寒くって着るものに困ります。
いかがお過ごしでしょうか
ふと思い立って別府へふらり。
まずはSpica 雑貨店へ。
静かな店内にほのかに聴こえるピアノのBGM。古い古い時計の秒針が何かを整えてくれているような心地。
紙モノの雑貨を幾つか購入してお店をあとにしました。
その後、以前行ったことのある御飯屋さんにどうしても行きたくって歩き回ること数十分。お店の名前もうろ覚え、怪しいお店もチラホラあって諦めかけていたところでお店を発見。
お店の名前は「一休み」
B級グルメに出れそうなお店の佇まい。ラーメン屋さんのようなカウンターに大皿に盛られたおかずの数々。
「こんにちは」と暖簾をくぐると「お昼御飯?遅かったんやなぁ」と耳に懐かしい大分弁。
おかずを自分の好きなだけ自分で取り分けていただきます。どれも派手な味付けではなくおうちの御飯を食べているようなお味です。
「どこから来たん?」とおばちゃん「宮崎です」と私。「気の向くままに来たんやなぁ」「そうですね」会話が続くでもなく沈黙が気持ちよい。ただ黙々と御飯にがっつきました。
お味噌汁はもうないと言っていたのに、半熟卵付きのお味噌汁をいただきました。 「今卵焼き焼くけぇ。」と言って黒光りのする卵焼き器で手際よく卵を巻いて熱々を切って手づかみでドーンとお皿に乗せてくれました。
言葉や仕草になんの壁も無くって、心が柔らかくなっていくのがわかりました。
また来ます、ご馳走さまでした、と言ってお店を後に。
17年間無休、一回だけ家族旅行で休んだかなとお話しされていました。
最後は竹瓦温泉という温泉へ。
シャワーや洗い場、石鹸など何もなくただ湯船があるだけの温泉。木造でジブリに出てきそうな外観です。設定温度が43℃という高温に体がぽっかぽかに温まりました。もう何度目だったかな。
滞在時間よりも移動時間のが長い旅でした。
なんでもないことがどれだけ大事なことなのか、深いところにじんわりと行き届いていった気がします。
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